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ボスニア・ヘルツェゴビナ国（BiH）では、内戦終了後も3民族が2つのエンティティに分かれている。このような中、エンティティの境界線が2分するプリバ地域（3市）とベレズ地域（2市3地区）を対象とする「エコツーリズムと持続可能な地域づくりのための開発計画調査」が実施された。当該調査では、実施した6つのパイロットプロジェクトからの教訓を踏まえた地域開発マスタープランを作成した。この調査を受け、BiH国政府及び民間関係者のエコツーリズム開発への強い関心と意欲を発展させ、地域の持続的開発につなげることを目的として本プロジェクトを実施した。
本プロジェクトでは、行政と住民のエコツーリズムを中心とした地域振興を進めるための人材育成と組織能力強化を目指し、主に下記に対する支援を行った。1）行政と住民が協働で「エコツーリズムを中心とした地域振興」を進められる協力体制の構築、　2）エコツーリズムの趣旨、地域振興方策に係る知識や技術に対する共通理解の形成、3）「エコツーリズムを中心とした地域振興」を進めるための具体的なプロジェクトの実施計画立案と実施促進、モニタリング、4）「エコツーリズムを中心とした地域振興」の核となる農産物地場産品の開発、農家民宿の運営、歴史・文化遺産の活用、スポーツ活動の観光プロダクト化を促進するための人材育成、5）地域振興モデルの対象地域外への普及と他国・地域との連携促進。