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国家エコツーリズム開発計画

観光ガバナンス・行財政人材開発都市開発・コミュニティ開発
北米・中南米
発注者名 国際協力機構
国・地域名 ドミニカ共和国
ドミニカ共和国の観光セクターは、「太陽とビーチ」として知られる観光開発が主流であり、旅行者たちの大部分の消費活動先が完結型ビーチリゾートによって占められている。そのため、リゾート外における観光は半日~一日程度の小規模な周遊旅行に限られており、地元コミュニティへの経済効果が限定的なものとなっている。ドミニカ共和国では、環境への影響を抑制しつつ観光産業を持続可能な経済成長につなげることが大きな課題の一つとなっている。
本調査では、(1) 観光商品の多様化を通じたエコツーリズム促進への貢献、(2) エコツーリズム資源を形成する自然環境の保護、(3) 国内各地のエコツーリズム関係者の融合を通じた低所得層コミュニティの生活水準の向上を主な目的として実施した。フィールド調査および二次にわたるリサーチでは様々な調査手法を駆使して、ドミニカ共和国のエコツーリズムについて (1) エコツーリズム開発の可能性、(2) 法整備・組織、(3) コミュニティ主体のエコツーリズム開発モデル、(4) 広報・マーケティングの四つの要素から分析した。国家計画策定の過程において、パデコは参加型アプローチを適用し、フィールド調査や参加型ワークショップを行い、国際援助機関との協調を通じた様々な関係者との融合によって、実現可能な国および地域レベルのエコツーリズム開発計画が策定された。参加型アプローチの導入によって実現可能性だけでなく、持続可能性に配慮した開発計画の策定にも寄与することが可能となった。また、エコツーリズムの四つの要素の評価のため、パイロットプロジェクトを選定して、それらの具体的な行動計画を準備した。さらに、パデコは政府側受入機関である観光省・環境自然資源省の能力開発支援として、情報交換や研修も実施した。
本調査は、エコツーリズムや環境保護に関する新法整備プロセスおよびエコツーリズム開発のマスタープランに資する具体的な提言を策定に寄与した。